中尊寺は金色堂だけではありません。奥州藤原氏と義経と弁慶です。
中尊寺といえば金色堂。金色堂といえば中尊寺。しかし、実際に中尊寺に行ってみると、金色堂はもちろんですが、その他にも、たくさんの見どころがありました。その中でも存在感があるのが「弁慶」です。参道を歩いていくと左手に「弁慶堂」があります。お堂の中には義経と弁慶の像があります。さらに、弁慶本人が彫った像もあるのです。そして、そのお堂の近くには「弁慶園」というお土産屋さんがあり「弁慶餅」を販売しています。
さらに金色堂の奥まで行くと、「金色堂覆堂(旧覆堂)」という建物があります。その字のごとく、金色堂を、覆って守るための建物です。昭和38年に現在の覆堂ができるまで金色堂を守り続け、現在では建物が移築されてそこにあります。その中には一本の太い柱が立っています。威風堂々と立っています。そこには藤原秀衡・義経・‘‘弁慶’’の文字が読み取れます。そして、その柱の足元に小さな札のようなものが置かれており「おねがい、卒塔婆にお賽銭をはさまないでください」と書かれています。そうです。お墓でよく見かける‘‘卒塔婆’’です。この柱が卒塔婆だったのです。その大胆さには驚嘆いたしました。
最後に弁慶ゆかりの地がもう一つありました。それは弁慶の‘‘お墓’’です。それは中尊寺の参道から外に出て、すぐ正面30m位のところにひっそりと祀られていました。以上、中尊寺は弁慶の強い存在感を感じる事ができる場所でもありました。