あぶくま洞に行った人は知っておきたい、入水鍾乳洞の探検コース
あぶくま洞
あぶくま洞は福島県にある、日本を代表する鍾乳洞です。およそ8,000万年かけて作られたそうです。観光化されており、訪れたことがある人も、たくさんいると思います。たーぼーも昨年訪れました。
入水鍾乳洞
今年の夏、そのあぶくま洞の近くにある「入水鍾乳洞」に行ってきました。あぶくま洞の看板には並んで「入水鍾乳洞」と書いてあるのですが、その名は、「あぶくま洞」に比べると、あまりにも無名です。
あぶくま洞のホームページ内に入水鍾乳洞の紹介欄があります。
以下パンフレットの内容を記載します。
国の天然記念物に指定されている入水鍾乳洞は、本格的なケイビングの醍醐味が味わえる鍾乳洞。全長900メートルの狭い洞内は、入り口から最奥部までA・B・Cの3コースに分かれています。Bコースから奥は、ほとんど手が加えられていないため、水温10度の冷たい水に膝まで浸かり、懐中電灯やろうそくの灯りを頼りに、鍾乳石の隙間をくぐったり、よつんばいになりながら進みます。(Cコースは案内人が必要です。事務所でろうそく、合羽、ゴムぞうり、短パンなどがレンタルできます。)
入水鍾乳洞の概要
- コースはA・B・Cの3コース
- Aコースは準備不要で入れる
- B・Cコースは膝まで水に浸かる
- B・Cコースは懐中電灯が必要
- B・Cコースは合羽と短パンの着用が必要
- B・Cコースはゴムぞうりの着用が必要
- Cコースは案内人同行でないと入ってはいけない
Bコースに挑戦
冒険心に火が付きます。Bコースに挑戦します。自宅で、短パンとウインドブレーカーを着用し、靴は、アクアシューズという装備で出発しました。
ナビを入水鍾乳洞とセットすれば到着です。場所は、あぶくま洞から車で10分くらいのところになります。無料駐車スペースがあります。駐車台数は10台くらいしかありませんが、観光者が少ないので十分です。
駐車スペースから坂道をのぼること5分、入り口が出てきます。入り口で、入洞料を払い、B・Cコースの人は貴重品をロッカーに預けます。水に濡れてしまうそうです。
探検開始
では、入り口に入ります。中はヒヤッとして寒いです。夏でもこの温度を保っているのかと感心します。けっこう狭い道を通って、すたすたと歩きます。この日はあまり観光者がおらず、周りに人がいなかったので、少々緊張しながら進んでいきます。20分くらい進むと、ここからBコースになりますの看板があります。
Bコースに突入
Bコースの通路は、奥から水が勢いよく流れてきています。天然のウオータースライダーの中を歩く感じです。おそるおそる水の中に足を入れます。冷たいと聞いていたので、覚悟して入ります。予想をはるかに超える冷たさです。今は夏です。季節感がなくなります。しかし、ここまで来たら引き返せません。意を決して水の中に両足を入れて進みます。冷たくて足が痛くなります。道幅50cmくらいでその足元全面に水が流れているので逃げ場がありません。がまんするしかありません。しかし、しばらくすると、足の感覚がおかしくなったのか、冷たさが和らいできました。さらに進んでいくのですが、岩と岩の狭い隙間を通ったり、天井が下がってきて、四つん這いになったりしないと通れない場所がいくつかあります。
ここで気を付けてもらいたいのは、足元です。転んでしまったら大参事です。そして、もっと気を付けなければならないのが、頭です。足元に気を取られていると、天井から垂れ下がってきている岩に頭をぶつけます。ちなみに、たーぼーは、ぶつけてしまい、一週間くらい頭がずきずき痛かったです。
そして、進んでいくと、明らかに人が通れないような狭い場所があります。見た目では通れなさそうでも、いざ挑戦してみたら通れるという事があります。いざ挑戦します。通れません。あれ、と思って、もう一度チャレンジします。やはり岩に挟まって通れません。たーぼーよりだいぶ小柄な妻にチャレンジしてもらいます。やはり、通れません。少し悩んだ挙句、今回の冒険はここで断念することとしました。勇気ある撤退です。
来た道と同じ道をたどって戻ります。山登りの時もそうですが、帰りは1.5倍速な感じがします。登りと下りの違いというよりは、見た事ある風景という意識の違いが絡んでいるのではないかと思います。
出口に着きました。チケット売り場の人に途中で断念したことを伝えたら、入るにはコツがあって。頭から胸そして下半身と順番に岩の隙間に滑りこませると、入れるとの事でした。目の前でたーぼーのメタボ腹を見ながら言っているのだから、間違いなく入れるのでしょう。
ところで、チケット売り場のお兄さんが、最近人気の出てきた芸人「あばれる君」に激似です。顔もしゃべり方も似ているので一見の価値ありです。
入水鍾乳洞チャレンジの装備
「入水鍾乳洞」は軽い気持ちでチャレンジしてはいけません。今回、アクアシューズで入ったのですが、これは大成功です。ビーチサンダルでは水流に流されてしまう場合があります。そして、準備万端に懐中電灯を持参していったのですが、次回はヘッドライトにします。両手が使えないのは危険です。本当に「入水鍾乳洞」を侮ってはいけません。
しかし、楽しかった事は間違いありません。これだけの冒険ができる場所は、なかなかありません。いつか、またリベンジしてやろうと固く誓いました。